大分市議会議員

甲斐たかゆき

2021年度6月議会の一般質問 新型コロナウイルス感染症ワクチン接種について

2021.07.20

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2021年度 第2回定例会・6月議会 一般質問

6月18日(金) 6番目(全体としては 6番)

 

それでは、ここからは、

2.新型コロナウイルス感染症ワクチン接種について の質問に移ります。

県内で新型コロナウイルス感染症の第4波が本格化した4月21日からおよそ2ヶ月経ち、本市においても、感染者が確認されない日が出てきました。今月10日に大分県は県内の新規感染者数などの指標が改善したとして、4段階のステージを3から2に引き下げました。しかしコロナ病床の使用率は依然20%を越え、症状が重い患者さんも一定数いることや感染症対策を何も講じなければ、いつ何時、再拡大をするのか不安があるのもみなさん共通の思いなのではないでしょうか。有効な治療薬がない中、日々の感染対策とともにワクチン接種に頼らなくてはならない状況となっています。

本市においては、75才以上の方々には5月24日から接種が始まり、6月1日から65才以上の方への接種券が発送され、予約等の状況にもよりますが、随時接種が行われていく段階だと理解しています。期待されているワクチン接種ですが、連日連夜、情報番組やニュース報道などで、さまざまな情報がもたらされています。接種を促進することの大切さはわかりますが、まだ世界的にも接種を始めてから1年も経過していない新しいワクチンであることを忘れてはなりません。痛みや発熱といった副反応などに対する不安が多くの方々にあるのも事実です。また、重いアレルギー反応のアナフィラキシーも心配されています。特に、これまでの接種後のデータ分析から、年齢が若い世代ほど、そして女性の方がより多く副反応などが確認されたと報告されています。これらのことも踏まえて、接種を迷っている方、不安を抱えている方が数多くいることやワクチン接種については、あくまでも本人の希望が最優先されることを改めて確認しておく必要があると感じています。さらに、接種に対する「無言の圧力」があることなども指摘されています。

 

そこで質問します。

①副反応等についてはどのように対応しているのか、お聞かせください。

 

 

☆ご答弁ありがとうございます。

情報が共有されていることや県の相談窓口があること などがわかりました。今後とも必要な情報の公開と丁寧な対応をお願いいたします。

 

次に、

②大分市の今後のワクチン接種の見通しについて、現段階での見解をお聞かせください。

 

 

☆ご答弁ありがとうございます。

意向調査や調整、医師の確保など、さまざまな対応に取り組まれている関係者のみなさまに心から感謝申し上げます。なお、16才以上となっている接種の対象を決して引き下げることのないよう、強く要望させていただきます。

 

さて、ワクチン接種については、マスコミ等で連日、さまざまな事例が紹介されています。このような報道が過剰傾向の中では、接種が進んでいると紹介されている自治体の予約方法や接種方法などと本市の方法とをどうしても比較してしまい、現状に対する疑問や不満の感情がわいてくることも一定程度あることは否定できない状態なのではないでしょうか。しかしながら、これらの感情が、批判や苦情となって行政に押し寄せてしまったのでは、現在すすめようとしていることを停滞させてしまうおそれがあります。そのような事態にならないためにも、これまで市民のみなさまから寄せられた要望や課題に対してどのように対応してきたのか、これまでに改善してきたことや新たな工夫をしてきたこと、検討したができなかったことなどを精査した上で、情報としてある程度開示することで、市民のみなさまに大分市が勧めようとしていることを理解してもらえるのではないかと思います。大分市の現状と課題などを考慮した結果としての本市のやり方を私たちの基礎自治体である大分市が「大分市方式」として、積極的に発信をすることが大切だと考えます。

 

そこで質問します。

③ワクチン接種の方針や体制を整備し、接種を進めていく上で、大分市として大切にしていることなどをお聞かせください。

 

 

☆ご答弁ありがとうございます。

かかりつけ医による個別接種と接種センターなどによる集団接種との併用により、安心と促進を図ろうとしていることや市民の方からの要望を受け、増設や拡充をしていること  などがわかりました。

なお、接種センターについては、現在の接種センターに加えて、大南地域や坂ノ市地域などの周辺地域にお住まいの方や職場がある方々も活用しやすい場所での新たな接種センターの開設を要望させていただきます。

 

次の質問に移ります。

ワクチン接種の予約等をまだされていない方や迷っておられる方々へ、今後どのように対応しようとしているのか、お聞かせください。

 

 

☆ご答弁ありがとうございます。

新たに蓄積された情報の周知や希望される方が接種をあきらめることがないように、今後ともていねいな対応をお願いいたします。

 

実は、先日、知人から「坂ノ市地区の有志で接種予約のサポートを始めました」と連絡をもらいました。接種を希望しているのだけれど、自分では予約ができなかった、ネットでの予約がわからないなど困っている高齢者のサポートを今週から行っているとのことでした。クチコミやチラシなどでサポートを知って訪れた高齢者の方々に対して、活動の趣旨に賛同してくださり無償で提供していただいた部屋の中で、感染症対策を講じながら、有志で持ち寄ったパソコンや印刷機、自らのスマホなどを使い、接種予約につなげていったとのことでした。本当にすばらしい活動です。今後とも活動していきたいとの熱意とともに、活動したからこそ出てきたお悩みの相談も受けました。ネット環境の向上のために、Wi-Fiルーターなどが必要なことです。今回は私物を使っていますが、もしも貸し出していただけるWi-Fiやタブレット、印刷機などがあれば、継続した支援も行えるし、同様のサポートを他の地域でも行えるのではないかということです。こういったサポートの輪が広がっていくためにも、行政として何らかの支援ができないかご検討をお願いいたします。もちろん行政主体で予約サポートの業務を委託し、そこにアルバイトが減少した大学生を雇い入れ活躍してもらうなど、アイデアはいろいろあると思います。ワクチン接種を希望されている人が接種できるよう、サポート体制の構築を要望します。

 

それでは、最後の質問をします。

⑤職域接種や優先接種など職場単位での接種では、これまで以上にワクチン接種を受けなければならないのではといった「無言の圧力」があると予想されますが、特に公務職場において、ワクチン接種を希望しない方へのサポート対策を検討しているのか、現段階での見解をお聞かせください。

 

 

☆ご答弁ありがとうございます。

そのような取り組みで、ぜひとも、お一人おひとりの人権を守っていってください。

 

 

最後に、

ご答弁いただいた中にもふれていただきましたが、副反応等についての新たな情報や見解などを今後とも幅広く市民のみなさんに継続して広報していくこと、ワクチン接種は希望制であるということの再確認と接種の有無などの個人情報の徹底管理を改めて要望するとともに、公務職場や介護職場等で接種を希望されなかった方々へのサポート体制の一環として抗原検査キッドの配布などをご検討されることを再度要望とさせていただきます。

 

 

これで、今回の質問を終わります。

 


答弁については、後日(8月末予定)、大分市議会ホームページの「会議録検索」のページにて確認することができます。どうぞお立ち寄りください。