大分市議会議員

甲斐たかゆき

視察報告書「奈良市の児童相談所の設置」について

2019.10.15

Pocket

【視察期間】 2019年10月15日(火)~10月16日(水)

【視察先】  奈良県奈良市

【調査項目】 「児童相談所の設置」について

【調査概要及び所感】

奈良市の子ども育成支援の取り組み状況とともに、児童相談所設置に向けた背景、過去に発生した重篤な児童虐待事例の説明を受ける。奈良市独自の「児童虐待対応マニュアル」や「児童虐待防止行動計画」の作成など、支援機関同士の連携強化や専門性の高い職員の配置、研修の充実を図ってきたことがわかりました。子どもたちの健やかな成長と子どもたちの安心・安全の確保をより確かなものにするために、「児童相談所等のあり方検討委員会」を立ち上げ、児童相談所設置準備室や庁内会議、県市児童相談所検討PTといった検討体制は、大分市が、いままさに行おうとしていることであり、大いに参考にすべき先行事例であると感じました。検討経過も踏まえた今後のロードマップは、設置準備室の取り組み、先進地視察、有識者会議、地元説明など多岐にわたり、時間をかけ詳細に積み上げていこうとするものでした。課題として挙げられた人材確保の難しさは、大分市でも共通の課題であり、県との連携はもちろんであるが、大分市が今後、現在の「子ども家庭支援センター」との支援内容や連携のあり方などを整理しておく必要性を強く感じました。「設置時期ありき」の検討ではなく、時間をかけてでも、設置された時に子どもたちのためになる実働する施設となっていくよう注視していきます。