大分市議会議員

甲斐たかゆき

視察報告書「静岡市の認定子ども園」について

2019.01.16

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【視察期間】 平成31年1月15日(火)~1月16日(水)

【視察先】  静岡県静岡市

【調査項目】 静岡市の子育て支援策の概要について

静岡市における認定子ども園の推移について

静岡市立安東子ども園における取り組みについて

【調査概要及び所感】

「原則、すべての市立幼稚園・保育所は幼保連携型認定子ども園をめざす」という基本方針もと、1園の休園や廃園もすることなく、平成27年から取り組んでいる事業の説明を受けました。待機児童の解消も同時に図るため、まず全園を認定子ども園に移行し、その後、地域性、施設面、私立園との調整などを考慮し、統廃合を検討する流れは、大分市でも大いに参考にするべき移行の経過だと強く感じました。この流れを支えているのが、平成17年度から取り組んでいる現在の安東子ども園の研究成果です。当時、「幼児教育研究委員会」を庁内に立ち上げ、教育委員会職員のみならず、保育課職員(現在の子ども未来局)に幼稚園教諭や保育士等も参画し、教育課程や活動内容の見直しが進められたとのことです。これらを実践研究する園として安東子ども園では、これからの子ども園がもつ教育的要素や養護的要素などを一つひとつ課題としてとらえ、幼稚園教諭と保育士の意識の変化、保護者への対応、園での時間設定、研修・研究体制など多岐にわたる研究成果を平成27年度からの認定子ども園移行に活かしていった実態を多くの資料と説明、実際の園での視察で一端ではありますが学ぶことができました。大分市においても「大分市幼児教育の振興並びに市立幼稚園及び保育所の在り方検討委員会」を立ち上げ、現在議論中ではありますが、その検討委員会での論議を支えるための、大分市でのこれまでの研究成果や実践事例の少なさは、残念ながら現実だと感じます。ぜひとも静岡市や安東子ども園などの実践事例や研究成果を本市においても大いに参考にすべく交流を行っていただきたいと強く願います。