大分市議会議員

甲斐たかゆき

視察報告書「学校給食費の公会計化」について

2019.07.24

Pocket

【視察期間】 2019年7月23日(火)~7月24日(水)

【視察先】  宮城県仙台市

【調査項目】 学校給食費の公会計化について

【調査概要及び所感】

これまでの経過を仙台市の学校給食の現状もふまえて詳しく説明していただきました。平成20・21年度の包括外部監査での指摘を受け、教育局内で調査検討を行い、平成28年度に給食会計管理システム仕様書作成に係る業務委託を実施、平成29年度に「仙台市学校給食の実施及び学校給食費の管理等に関する条例」を制定(平成31年4月施行)。平成30年度に保護者への説明、周知、給食費口座振替登録などを行ったという流れでした。

説明後は、これまでの実績、成果、課題などについて、担当者の方と時間をかけて意見交換を行うことができました。①システム構築に向けての課題や担当部署の様子、人員配置。②これまでの各学校が取引していた地元業者や農家とのつながり。③滞納者増加に伴う対策などを中心にたくさんの貴重なご意見をいただくことができました。大分市も現在「給食費の公会計化」の導入を調査・検討しているところですが、人口規模が違うとはいえ、大いに参考になる取り組みの数々でした。

大分市でも2018年度から導入している「校務支援システム」を連動させて、今回の公会計化を進めているところは、今後の参考としたい点です。地域の業者さんにも配慮しながらの発注から支払いに至る実績にも注目しました。これまでの地域とのつながりを継続していける点に安心しました。また、滞納者の対策についても、これまで「国保」などの滞納者に対して行っていた納付催促業務を民間に委託するといった対策と連動させ、コンビニ収納を取り入れようとしていました。本市においても大いに参考にすべく、仙台市と調査・研究・交流を行っていただきたいと強く願います。さらに学校現場の意見を聞きながらの取り組みを望みます。