大分市議会議員

甲斐たかゆき

2018年度9月議会の一般質問(1)避難所の暑さ対策について

2018.09.11

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2018年度 第3回定例会・9月議会 一般質問 甲斐高之 資料

9月11日(火)8番目

 

1.避難所の暑さ対策について
①平成30年7月豪雨での被災地における避難所の暑さ対策の状況について

まず冒頭に、この度の平成30年7月豪雨、マスコミ報道では西日本豪雨と言われておりますが、この災害により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになられました方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
この夏、6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に北海道や中部地方など全国的に広い範囲で、台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨により、各地で甚大な被害がもたらされました。特にこの豪雨により西日本を中心に多くの地域で河川の氾濫や浸水害、土砂災害が発生し、死者数が200人を超える甚大な災害となりました。また、全国で上水道や通信といったライフラインに被害が及んだほか、交通障害が広域的に発生しました。平成に入ってからの豪雨災害としては、初めて死者数が100人を超え、「平成最悪の水害」と報道されました。また、西日本の被災地は、連日30度を超える暑さが続きました。浸水被害に遭った住民らが身を寄せた多くの避難所には冷房がなく、うちわをあおいで暑さをしのいでいる様子がたびたびニュース映像として映し出されていました。さらに、総務省消防庁によると、避難所は15府県で   約580カ所開設され、2万人以上が避難した時期がありました。その避難生活者の熱中症被害も連日報告されました。今もなお暑さが続く中、より注意が必要とされる65歳以上の高齢者や乳幼児のような「熱中症弱者」は、体温調節機能の低下等が懸念され、熱中症への対策がさらに大切になってきています。対策としてまず必要なのは、十分な食料品や水、生活必需品です。健康や衛生面を考えると簡易式のエアコンやトイレも欠かすことのできない対策だと思います。さまざま視点からの対策が必要不可欠な避難所ですが、今回は、避難所の暑さ対策に絞って質問を行います。

 

◎そこで質問します。西日本豪雨での被災地における避難所の暑さ対策の状況について、お聞かせください。

 

②本市における避難所の暑さ対策について
私自身、以前の一般質問で、避難所の生活環境の向上について、特にトイレを中心とした生活環境の向上について取り上げさせていただきました。その時にもトイレ環境の向上に対して多岐にわたる準備をされていることがわかりましたし、各種備蓄品をそろえ、避難所の生活環境整備に取り組まれている実態を答弁していただきました。先ほどご答弁いただいた西日本豪雨災害での避難所の様子からもわかるように、昨今の異常な暑さから、これまで以上に避難所の暑さ対策が重要になってきています。

 

◎そこで質問します。本市における避難所の暑さ対策について、お聞かせください。

 

昨今の日本列島で起きているさまざまな災害を思うと、いつなんどき、この大分市でも災害に見舞われるのかわかりません。そのいざという時の避難場所である避難所。今回取り上げた暑さ対策も含め、避難所の確保、そこでの安心、安全、衛生的な生活環境のために、今後とも避難所の生活環境向上をめざして下さい。

最後に要望を付け加えます。学校の体育館には、施設の構造上、空調設備の設置が難しい現状があることや耐震性への課題、コスト的にも莫大な予算がかかるのではないかなど、その整備に向けて乗り越えなければならない壁があるのではないかと推察します。しかしながら、被災され避難を余儀なくされた方々に「暑さ」そして「熱中症への不安」など、さらなるストレスをかけることは、さけなければならいと強く思います。現在本市が対策として講じていることのほかに、大規模な改修ではなくてもできることはあると思います。たとえば、避難所の風通しを良くするために網戸の設置を進めていくことです。現在の体育館では網戸が設置されていないところが多いと思われます。特に夜間、虫が入ってくるので窓が開けられないため大型扇風機が持ち込まれても風通しがよくない状態だと思います。公民館においても遮光性の高いカーテンの設置や窓ガラスを断熱性の高いものに変えるなどの対応も考えられると思います。これらのことを前向きに検討していただくことを強く要望し、次の質問にうつります。