2018年度 第1回定例会・3月議会 一般質問 甲斐高之 資料
3月19日(月)1番目 10時~
3.幼児教育・保育のあり方について
①大分市立幼稚園及び保育所の在り方の方針(案)の将来構想について
昨年の第3回定例会でも市立幼稚園の今後の方向性について質問をしました。その際、子どもすこやか部長より「市立幼稚園では、地域の豊かな教育環境を生かした特色ある園づくりを進めるとともに、生きる力の基礎を育む教育を実践しながら、地域における幼児教育のセンター的な役割を果たすよう取り組んでいる。今後、市立幼稚園と公立保育所のあり方を一体的に検討する委員会を設置し、公的機関として果たすべき役割や適正配置等について総合的に検討する中、多年制保育や一時預かり事業の充実についても論議したい」とご答弁をしていただきました。ここでは、市立幼稚園のこれまで積み重ねてきた豊かな実践と多年制保育の重要性を共通認識できたのではないかと思っています。そして、現在、答弁の中にあった検討委員会を立ち上げ、論議を重ねている段階だと認識しています。その検討委員会で案として提示された「大分市立幼稚園及び保育所の在り方の方針」には、方針策定の趣旨ともに、本市の幼児教育・保育を取り巻く現状や役割、将来構想の方針などが書かれています。さらに、市立幼稚園の整理統合の方針も提起されており、そこには、昨年11月に突然に示された暫定的な休園基準を追随するような内容が基準としていくつかのパターン別に示されています。これを見る限り、どうしても統廃合ありきの検討ではないのかと疑問を持ってしまいます。しかしながら、ここでは、より多くの子どもたちが、より早く、そして継続して、豊かな幼児教育を受けられるようになるための論議が大切ですので、休園基準については、取り上げません。また、「在り方の方針(案)」をすべて容認するわけではありませんが、その案の中にある現在から過渡期にそして将来形に向けて、より子どもたちと保護者の視点に立った論議を深める必要があると考え、次のことを質問します。
◎大分市立幼稚園及び保育所の在り方の方針(案)において、市立幼稚園・保育所の将来構想として、「大分市立幼保連携型認定こども園」の設置が示されていますが、どのような論議がされているのか、見解をお聞かせください。
◎特別な配慮を必要とする子どもへの適切な支援、1号の多年制保育の導入や幼稚園型及び一般型の一時預かり事業の導入などについて議論されていることがわかりました。認定こども園としては、通常4つのタイプがあるとされています。幼保連携型、幼稚園型、保育所型、地方裁量型の4つです。その中で、本市の将来構想では、幼保連携型認定こども園をめざす姿としているようですが、これは、幼稚園的機能と保育所的機能の両方の機能をあわせ持つ単一の施設として、認定こども園としての機能を果たすタイプとされています。言葉では、「幼稚園的機能」とか「保育所的機能」と簡単に表現できますが、機能として内容をどこまで、どのように定義していくのか、今後より深い論議が必要な部分ではないかと思っています。現在はもちろんですが、過渡期、そして将来形に向かっていくまでの間、このあたりのことを保護者ニーズもふまえ、現場の声、地域の声も考慮し、より深く検討することを強く要望し、次の質問にうつります。
②多年制保育及び一時預かり事業の拡充について
先ほどの質問に対する答弁の中にも出てきました、多年制保育及び一時預かり事業の拡充について、見解をお聞かせください。
◎現段階での見解がわかりました。園児数減少の一因として、保育料が応能負担となり、市立幼稚園と私立幼稚園とが、同一の料金体制になったにもかかわらず、市立幼稚園において、保護者ニーズの高い多年制保育及び一時預かり事業の導入を積極的に行ってこなかった点があると思います。人と施設が絡んでいることなので、現状のままでの積極的な導入がためらわれていることも理解できますが、子どもたちの成長は待ってはくれません。幼稚園に子どもたちが増えることは、待機児童対策にもつながると思いますので、過渡期における取り組みでの積極的な多年制保育及び一時預かり事業の導入を改めて要望し、私の質問を終わります。
執行部側の答弁も含めて、大分市議会による議事録はこちらでご覧いただけます。